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銭湯の灯がまた一つ...(旧サイト記事)

 3月31日をもって銭湯の灯がまた一つ消えてしまいました。?

 苫小牧市啓北町にあった長命湯さんです。41年の歴史に幕を下ろしました。?

 「後を引き継ぐ者がいない」とはどこの銭湯も閉鎖の時に共通して語る言葉。なぜ皆さんがこの言葉を使うかお分かりになりますか??

 銭湯の経営者は皆さん高齢です。70歳過ぎなんて当たり前です。たいていは設備だって更新の時期を迎えています。その年齢で設備を更新すると、設備投資した分を回収するのに20年かかるとすると、90歳になるわけです。当然儲けなんてありません。しかも銭湯利用者は社会的に減少の一途です。?

 この状況がわかって自身で継続する経営者さんは余程の心意気を持ってらっしゃるのでしょう。普通に考えたら今後も肉体労働は付き物ですから、健康面から見ても継続できないでしょう。?

 「後を引き継ぐ者がいない」というのは必然のような気がします。この年頃の経営者を親に持つ方は、若いころから他に仕事していらっしゃるでしょうから、年齢を考えると、当然社会的な地位もあるし、収入もあるでしょう。これらを全て捨てて、生活の全てを親から引き継いだ設備更新を目前に控えた銭湯に捧げられるかと考えると、無理がありますよね。?

 銭湯を応援してくれる方々が沢山いらっしゃるのは知っています。一方で実際に銭湯に来てくれるお客さんが減っているのも事実です。?

 銭湯はお店ごとにいろいろ個性を出すよう工夫しています。皆さんもそんな個性的な銭湯をたくさん利用していただいて、応援してください。

(旧サイト記事)

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