昨日は定休日でしたが、9月6日の震災で町内全域が断水している厚真町の皆さんにお風呂に入りに来てもらいました。
実は今回の震災で伯父と伯母が土砂災害の犠牲になってしまいました。
生きている者が何かできないかと思い立ったのが入浴の提供です。でもお風呂は持っていけません。そこで厚真町に土曜日に電話したわけです。入浴支援なんて大それたものじゃなくて、あくまでも親戚が入植以来100年以上も住んだ土地の人に何かできないかという個人的な思いです。
厚真町からはバスを手配し、避難者にアナウンスしてと大きな労力を出して頂いて、定休日の貸切を実行できました。
一部の人からは「他の自治体も断水しているのに、なぜ厚真町だけ。」という声もありましたが、これはあくまでも私個人の思いである事と、お風呂に関しては他の自治体は温泉があるけど厚真町だけは浴場はあるものの水道の沸かし湯だったことです。断水していれば100%、お風呂のお湯は得られない環境であることです。
災害の遠隔地でも何らかの力にはなれるもんだと体験できました。
災害支援を個人でするとなると、想像つくのは寄付と現地ボランティアでしょうか。現地に行けない人で体を動かして何かしたい人もたくさんいるはずです。
今回の貸切についてごく少数ですが協力の声をかけさせてもらいました。王子製紙空手道部・王空会スポーツ少年団の保護者の皆さんです。みなさん快く引き受けてくださいました。
「何かしたかったけど、日常生活の制約の中で、身近でお手伝いできるなら喜んで!」と朝早くから夜遅くまでお手伝い頂きました。受け入れ準備、来場した町民の方の案内やお話相手など尽力していただきました。
町民の皆さんはいらっしゃった時には疲れが顔や姿勢に出ていましたが、お風呂上りには皆さん笑顔で脱衣場から出ていらっしゃいました。お風呂パワーはすごいです。
またこういう時には公務員はメチャクチャに働きます。自身も被災者なのに家族のそばにもいられず守ってやれず、ひたすら他の被災者のために働いています。今回はそんな公務員の皆さんにも入ってもらいたかったです。ほんの一部ですが利用していただけました。少しですが鋭気を養ってもらえたかも知れません。
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