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見えないお客様

すっごく久しぶりの投稿です。巷の流行にのった頻繁な執筆ってのが出来ないもので。

この記事のタイトルですが、別にオバケの事を言っているのではありません。早い話がお客様の本当の気持ちは見えないってことです。

番台では日常的に多くの「一言」を頂きます。

「今日もいいお湯であったまったよ!」

この手のお褒めのお言葉が一番うれしいですね。なんせ、極端に言うとお客様が誰一人いなくても、営業時間は燃料を燃やし続け、電気を使い、常に一定の温度を保っているのですから。この状況を一人でも多くのお客様に利用してもらいたいものです。

「エコ銭」ってキャッチフレーズがありますが、アレはお客様の入浴があってこそのものなのです。

一方でこんな「一言」もあります

「今日はなんかぬるかったなぁ」

他にもたくさんあるのですが、それはまたいつか。

何を言いたいかというと、お客様からの一言の真意ってものが、本当はどこにあるのかわからないってことです。

番台の手練れのおばちゃん達に、ちょっと不満を言って帰る。実はコレが挨拶だったりするのです。以前に突っ込んで「本当にぬるかったの!?」と聞いたおばちゃんに、「冗談だよ。いつも通りだったさ。」という答え。

ドキッとするやら、ホッとするやら、商売とはいえこっちがマジメすぎるのか、時々疲れちゃいます。

そんな中、見えるお客様がいらっしゃいました。入浴後に「お話ししたいことがある」とのことで、自宅までいらっしゃいました。

こちらはどんな話やらとドキドキです。聞くと以前に書いたこちらの記事に強く共感して頂いたとのことで、東京からの仕事の傍ら当浴場に立ち寄って頂いたとのこと。私の戯言を読んでくれる人がいるんだと驚いたとともに、当浴場にも興味を持って来店して頂いたんだと非常にうれしくなりました。「オガタ」さん、ありがとうございました。

タイトルと関係ありませんが、昨今の原油安で燃料としている重油価格も下がってきました。入浴客の減少をコスト減で補えるかと思っていると、そんなウマイ話は無いようで、定期的にいろんな箇所が故障してくれます。いちいち高くつく修理代にため息しか出ません。

それでも、お湯を絶やしちゃいけないし、火傷もあっちゃいけません。清潔であることは言わずもがな。にしても、修理代は頭が痛い問題です。もっとお客さん来てくれないかしら。設備投資以外での差別化ってどうやればいいの?ってずっと考えてます。

話はすごーく脱線しますが、消費税が上がったら、入浴料はどうなることやら。入浴料の仕組みはこちらの記事の通りですが、消費税は内税なんですよね。つまり、原油安で入浴料が上がらないと、単純に上がった消費税分だけ銭湯が丸かぶりってわけです。じゃぁ、入浴料あげればいいじゃん!ってことですが、現場にいるとこれ以上あがったら銭湯に行きづらくなるなぁと思ってます。銭湯は文化として消えゆく運命なんですかねぇ、やっぱり。真剣に考えるべき時ですよね、銭湯は余暇(レジャー)なのか公衆衛生上のインフラなのかってね。入りに来る人はどっちに重きをおいて来てるのかなぁ。余暇だと贅沢ってことになるから、贅沢をやめたら銭湯には来ないよねぇ。

とりとめのない記事になっちゃいましたが、そういうもんだと思って下さい。

だって下手なんですから。

 

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